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シロ天国へ
2014年12月17日
犬のシロが12 月8 日深夜、天国へ旅立ちました。12 歳11 ヶ月の生涯でした。グレートピレニーズの平均寿命が10 歳程度なので、人間で数えると約100歳の大往生でした。
高齢で足腰が弱まり、今年に入り歩くことも難しく、幼稚園に来る機会も少なくなってしまいましたが、9 月6 日の「歴代卒園生会」には頑張って登園し、卒園生たちの再会を果たしました。しかし、これが最後の奉公となってしまいました。きっとシ
ロも最後の力を振り絞って登園したのでしょう。その翌日から立てなくなり、寝たきりの生活が続きました。しかし息を引き取る直前まで食欲もあり、最期まで「生きよう」とする姿勢が見られ、私たちを驚かせました。
これまで病気一つせず元気に過ごし、時々幼稚園に遊びに来て子ども達を見守ることが大好きでした。園長宅を出発する際も自ら車に飛び乗り、園に行くことを喜んでいました。
「子守犬」といわれるだけあり、たとえ子ども達から嫌なことをされたとしても、怒るわけでもなく吠えるわけでもなく、そっと姿勢を変えるなどして上手に「保育」をしていました。一方、外敵には強く吠え、園児、教職員を守ろうとする姿が印象的でした。そもそもグレートピレニーズは、飼い主、牧羊犬、羊などの身内を、外敵である狼や熊から命を張って守る役割を担っていた犬種です。
若い頃はドッグショーにもよく出場し、アジア大会で準優勝するなど、チャンピオン犬として活躍していました。毎年夏休みには八王子の暑さから逃れ、生まれ故郷である山中湖のブリーダーさんのところで同犬種数十頭と合宿生活をし、ここ数年はボスとして、若い犬達を一吠えで制していたようです。
新園地で悠々と過ごすシロをイメージし、犬小屋を作る予定でしたが、皮肉にもその前に棺桶を作ることになってしまいました。園長手作りの棺桶に入り、高尾霊園で火葬しお別れをしました。
悲しいお知らせとなってしまいましたが、シロは子どもたちと共に永い年月を過ごし、大勢の方に愛され、とても幸せな生涯であったと思います。
卒園生の皆さん、永い間シロを可愛がってくれてありがとう。これからは、天国から皆さんのことを見守ってくれることと思います。
H26.12.9 東京ゆりかご幼稚園