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貴重な体験を学びに ~里山の萌芽更新~
2017年05月12日
幼稚園から続く里山の雑木林、、、
本来は15年~20年で切り、萌芽更新(下図参照)をさせ持続可能な里山が維持されていきますが、、、
(「宇津貫クラブ」さんが作られている萌芽更新のイラストを八王子市公園課さんから頂きました。)
もう何十年も放置されていたため、長いものは樹齢60年以上、樹高30m以上のものもあります。
このままでは人が立ち入ることのできない「森」になっていくので、、、人との関わりの中で維持されていく生態系豊かな「里山林」として維持できるよう、八王子市さんと相談し更新作業を行っていただくことになりました。
幹周り20cm以上のものは皆伐対象として「赤札」がはられました。
園長も1本1本確認して、園児が特に親しんでいる木は残して頂きました。
今回は約50本程度が伐採されました。
大木が倒れると大きな音と共に地面が揺れ、木々の歴史を感じさせます。
目の前で切り倒されていく光景には切なさを感じますが、次の世代の里山の為、静かに見守ります。
約1週間かけて皆伐が終了しました。
こんなに広かったかな?と思うほどの空間が。
それだけ木々の存在の大きさを改めて感じます。
<皆伐後の見学>
年長さんなどは、この森と親しんできた過去がありますので、「木を切る」と言う現実に、はじめ「どうして?」という気持ちでいましたが、萌芽更新の意味について様々な場面でわかりやすく伝えていくと、また「新しい生命が芽生えてくること」を理解し、「はやく新しい芽が出てこないかな」と期待を持って見守る姿勢が見られるようになりました。
「まだ芽が出ないかな・・・」
切ったばかりの切り株。
何歳かな?
今度は上から見てみよう
七国峠から観察。
僕たちと一緒にまた大きく育っていくんだね・・・
1ヶ月後の5月、、、太陽が入り込むことになった林床には、たくさんのチゴユリや、ホウチャクソウが。
何年も年何もお日様を待ってたんだね。
里山の育ちゆく姿を子どもたちと見守っていきます。