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ピザ・パン釜プロジェクト
2010年11月01日
第３弾「ピザ・パン釜づくりプロジェクト」・・・園児が行っているクッキングに使用できる大きなピザ・パン釜が欲しい！！そんな願いで、２０１０年１１月、バスの先生そして園長の計３人で巨大２段式ピザ・パン釜を作りはじめました。「朝、子ども達が登園してきた時、パンを焼く香りがしたらいいな・・・」という思いもあり、園庭入口付近に作りました。当初は２週間くらいで完成させる予定でしたが、いつもの癖で、あれこれイメージを膨らませながら作っておりましたら、３ヶ月以上もかかってしまい、２０１１年２月の完成となりました！
しかし、試行錯誤しただけあり、しっかりした巨大ピザ・パン釜ができました。
ピザであればいっぺんに８枚くらい焼くことができ、グラタンや飯盒、ダッチオーブンなども可能です。
子ども達も川で石を拾い、絵を描いて貼り付けました！
早速、年中さんが育てたほうれん草を使って、「グラタンクッキング」で使用しました。その翌日には年長さんもピザを焼いて食べました！釜戸の煙突から出る煙をながめながら、園庭を「ガーデンレストラン」にして、いただきました！「今までのクッキングで一番美味しかった！」「おかわり！」など、子ども達の嬉しい声が園庭に響き渡りました。
以前はこのように鉄板２枚と耐火レンガで即席ピザ釜を作ってクッキングをしていました。これも簡単に作れてよかったのですが、鉄板がゆがんでしまい安定しなかったり、毎回作っては解体を繰り返すため、日常的に使用しにくい状況でした。そこで常設釜を作ることに！
正門の横に、基礎作りから！
１．５tもの巨大釜になる予定なので、しっかりとした土台を作ります。 (↑園長です）
基礎ができたら重量ブロックを敷き詰め、さらにセメントを流し込みます。
タライでのセメントづくり。この作業だけで３０回以上は行ったでしょう。結果的にコンクリートミキサーにお願いした方が早かったと思いますが、それでは意味がありません。「すべて手作り」がコンセプトですから。
作業中も子どもたちが応援してくれました！
（ビンと木の棒で精米作業をしながら応援してくれた年中さん）
土台が完成したら今度は１段目の火床づくり。耐火レンガ（ＳＫ３２）を耐火セメント（アサヒキャスター）で接着させていきます。曲がらないように均等に貼り付けるのに意外と時間がかかる・・・。
１段目の壁面づくり。耐火レンガを積み重ねていく。目地には耐火セメント１ｃｍ厚。下２段はうっかり交互にせず重ねてしまった！これも「素人ならではの味」です。
園長の素人手つきにしびれを切らし、交代してくれたバスの先生。
数十年前はタイル屋さん・・・昔取った杵柄で、見事な手つきです。
１段目の天井（２段目の床）を作成。コンパネで作った型枠に耐火セメントを流し込む。
真ん中の穴は空気と火が循環するように・・・。
乾燥させてできあがった天井を載せるのだが・・・これが一苦労。これだけで３００ｋｇ以上ある。
男性４人、女性３人がかりでようやく載りました。鏡面仕上げのように美しいコンクリ板。
扉部分の作成。
扉は「鉄アーティスト」山崎哲郎氏にお願いしました。両サイドはシンボルツリーのメタセコイヤの木と葉。２羽のウサギは園のアイドル「ぴょんこ」と「ラブ」。かんぬき部分はニンジンで。すてきに仕上がりました！
扉周りのレンガ張りが終わると後方に砂（砂場の砂使用）を盛って山にします。
水でしめらして新聞紙をかぶせ・・・
その上に厚さ８ｃｍほどの耐火セメントを貼り付けていきます。
てっぺんには煙突の土台も忘れずに取り付け・・・
５日ど乾かして、中の砂を取り除いていきます。
さて、こんどは年長さんの出番。川に出かけ石拾い。石投げも楽しんで・・・
自分たちが気に入った石を拾いました。ハートだ！
ストーンペインティング
思い思いの鮮やかな作品が完成！
これを土台の壁面に貼り付けていく。（真ん中は炭や灰で汚れるのでノーペイントの石）
アップ
１週間乾かしたら「火入れ」。数日に分け、少しずつ火力を上げていく。上段と下段それぞれ行う。
雨には決して強くないので、屋根を手作り。
年中さんが作った餃子ピザ！
３０秒～１分で焼き上がります。
美味しい？
年中さんが作ったグラタンを焼きます。
美味しい！
ガーデンレストラン
年長さんのピザを６枚いっぺんに焼きます。下段も使えば計１２枚焼けます。
外で食べるとなんだか美味しく感じるのです。
あつあつで美味しいね！！
今度は年長さんが育てて収穫した小麦を石臼で挽いてパンを作って焼きます。
これからもっといろいろなクッキングができますね！