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2024年10月08日

八王子市私立幼稚園協会で研修部を担当していた頃、「平成17年度 先生と父母のための講演会」で服部幸應先生にお越しいただき、「食育のすすめ」についてご講演いただきました。「食育」という言葉の生みの親でもある服部先生は、「知育、徳育、体育」と同様に「食育」が重要であるとして、その普及に尽力され、平成17年に食育基本法が制定されるに至りました。八王子市でも八王子市食育協議会が創設され、僭越ながら私も初代会長をつとめさせていただきました。

講演会当日は、西八王子駅で服部先生と待ち合わせをしていました。多少時間に余裕を持って駅でお待ちしていましたが、待ち合わせ時刻が過ぎても先生はなかなかお見えになりません。すると会場から連絡があり、既に会場にお着きになっているとのこと。私ども担当者は慌てて会場に向かいましたが、服部先生はあの柔和な表情で「ちょっと早く着いちゃったんでね･･」と、あたたかく私たちを迎えてくださいました。そして大勢の幼稚園教諭や保護者に、子どもの健康を支える食の重要性について、熱く、丁寧にご指導いただきました。

今では当たりとなった「食育」。子どもたちの食と健康に、はかり知れないほど大きな影響を与えた服部幸應先生。そのご功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

※本園では食育の重要性はもとより、「農（自然）」とつながる循環の大切さを伝えるため、「食農教育」と呼んでおります。https://www.tokyo-yurikago.ed.jp/education01/