教育について

education

調和のとれた教育

幼稚園では、日々の「生活とあそび」を通してさまざまなことを学んでいきますが、教育をより豊かにするため、専任の先生などによる指導も行われます。さまざまな活動が相互に関連しながら、子どもの⼼と⾝体を豊かに成⻑させていきます。

運動あそび(年少・中・長)

運動あそび
(年少・中・長)

⼭あり、川あり、⽥んぼあり、森あり…Yurikagoならではの広大な園庭をいっぱいに使って、幼児期に本当に必要な運動能⼒を、楽しみながら⾝につけていきます! 体操指導と保育者の経験を併せ持つ当園の男性教輸が担当しますので、毎⽇⼦どもたちと遊ぶなかで、一⼈ひとりの性格や発達を理解したうえで指導してまいります。もちろん、縄遊び、鉄棒、跳び箱、マット運動、身体表現なども行います。また、年中、年長は年に1度の運動能力測定によって、子どもたちの運動面での成長を促します。

アトリエ(造形・絵画)
(年中・長)

隣接する東京造形大学の先生が、子どもたちの創造力を引き出しながら、さまざまな作品を作っていきます。

アトリエ(造形・絵画)(年中・長)
えいごあそび(年中・長)

えいごあそび
(年中・長)

ECCジュニアのネイティブの先生と、英語あそび、表現あそびを楽しみます。
※日本人は、海外の方を前にするとどうしていいか分からず戸惑ってしまいます。
島国という地域性、幼い頃から海外の方やその文化に接する機会が少なかったからではないかと思います。「英語を話せる、話せない」ということ以前に、海外の方や異文化を特別な人や物として遠ざけるのではなく、それぞれの国にそれぞれの文化があって当然という考えに立って、より興味や親しみを持って接することができるようになりたいものです。そのためには幼い頃からそうした環境が必要です。海外の方と「一緒に遊び、生活をする」等、ごく普通の幼稚園の活動を一緒に行うことが大切だと考えています。(「YURIKAGO通信」園長談より一部抜粋)

絵本の活動

絵本の部屋にあるさまざまな絵本や図鑑を、季節や子どもたちの興味に合わせ、各教室で楽しみます。
また、月刊絵本を1人1冊用意し、みんなで一緒に読み進めていきます。物語に触れ情操を育んだり、季節の事象に触れて科学性の芽生えや探究心を育んだりしていきます。自然豊かな園庭での実体験と相まって、調和のとれた発達が促されていきます。

絵本の活動
音楽あそび

音楽あそび

いろいろな歌や楽器に触れ、⾳に親しみ、幼児期に必要なリズム感を養うことができるよう、年間を通じて⾳楽・リズム遊びを楽しみます。楽器は西洋楽器、和楽器のほか、⾃然物からできている⺠族楽器を使ったり、園庭の森で自然物を探してきて楽器を作ったりと、普段の遊びや活動を通して親しんでいきます。また、古くから伝わる童謡など、季節に合った数々の歌も取り⼊れています。

飼育&ビオトープ

ヤギ、ウサギ、モルモット等を飼い、天気の良い⽇にはできるだけ⼦どもたちが⾃由に触れ合えるようにしています。また、当番活動で飼育動物の清掃やお世話もします。ヤギは園内の草や給食の野菜くずを食べ、そのふんは堆肥となり園内の田畑の栄養になります。また、池、小川、田んぼ、草はら、森などのビオトープ(生き物の棲みか)があり、カエル、メダカ、ドジョウ、カブトムシ、バッタ、カマキリ、トンボ、チョウ、ホタルなど、町の中では出合うことのないたくさんの生き物に出合います。子どもたちは、毎日のように採取、飼育、観察し、餌をあげるなど、お世話をするなかで、「小さな命」への親しみや慈しみの⼼が芽生えていきます。隣接の森からは、ノウサギ、タヌキ、ムササビ、カルガモ、キジ、シラサギなど、野生の動物がお散歩をするドラマチックなシーンにも出合います。また、各クラスではカイコを飼育し、生糸をとり、さまざまな造形につなげていきます。私たちの生活が、自然の中のさまざまな動植物とつながり合っていることを、毎日の遊びや生活の中から自然と感じとっていきます。

飼育&ビオトープ

教育環境

園庭自然環境を大切に

⽂部科学省が「幼稚園教育は環境を通して⾏うものである」とうたっているように、幼児が育つうえで環境は最も⼤切な要素です。特に幼稚園教育要領では“⾃然環境”の重要性を強調しています。
Yurikagoは都内最⼤の園庭⾃然環境を活かし、⽇々の⾃由あそびや体験活動を⼤切にしています。
四季折々の⾃然や移ろいを五感を通して感じ、関わり、遊び、発⾒し、創造し、⽣活に取り⼊れようとする⼀連の「原体験」(※)は、単に「⾃然が好きになる。⾃然の⼤切さを理解する。」といった⼀側⾯だけでなく、全⼈格的な発達をもたらしてくれます。

※原体験…⽣物やその他の⾃然物、あるいはそれらによって醸成される⾃然現象を触覚・嗅覚・味覚の基本感覚を伴う視覚・聴覚の五官(感)で知覚したもので、その後の事物・事象の認識に影響を及ぼす体験。

5つの自然体験ゾーン

園庭は、⼤きく分けて5つの⾃然体験ゾーンで構成されています。

棚田(田んぼと畑)

棚田(田んぼと畑)

稲や野菜を育てる栽培エリアというだけでなく、凹凸や回遊性がある「変化に富んだ地形」は⼦どもの⼤好きな遊び場でもあります。遊びと栽培活動が共存するエリアです。

冒険の丘(山遊び)

冒険の丘(山遊び)

⼤きな坂を上り下りできるエリア。冒険⼼、挑戦⼼を育むと共に、「経験させたい危険」を感じ、回避する術を学ぶ場でもあります。

小川ビオトープ

小川ビオトープ

棚⽥から流れ落ちる地下⽔が100mの⼩川をゆっくり流れていきます。掃除をしたり、近隣の川に出かけたりして、⽣き物を採取し放流することで、たくさんの⽣き物が棲む豊かな⼩川となっています。

ススキひろば(草はらビオトープ)

ススキひろば
(草はらビオトープ)

ススキをはじめとする多様な草が⽣い茂るエリア。昆⾍をはじめ、さまざまな⽣き物にも出合うことができます。

森のひろば(雑木林エリア)

森のひろば
(雑木林エリア)

園内外の樹林帯では、ハイジのブランコ、モンキーブリッジ、ハンモック、森のステージ、ファイアーサークルなど、「森のあそび」を存分に楽しみます。

遊具は、豊かな自然

都内最大の園庭には、1500本の高木・低木が育ち、隣接する47haの「七国相原特別緑地保全地区」の樹林帯には希少な植物・動物をはじめとする多様な生態系が維持されています。四季折々の自然がもたらす豊かな保育資源が子どもたちのお気に入りの遊具となります。

遊具は、豊かな自然
子どもの主体性と安全

子どもの主体性と安全

子どもは主体的に環境に関わり、挑戦したり試したりするなかで自分の持つ可能性を広げ、達成感や自己肯定感を育んでいきます。その過程で、時にはケガをすることもありますが、そこから安全に遊ぶ「すべ」を学んでいきます。また、子ども同士の「かかわりあい」のなかで、思いがけずケガをしたり、させたりする場合があります。
園では、安全に十分配慮をしながら保育をしてまいりますが、同時に子どもの成長に必要な「リスク」、「ケガから学ぶ権利」、「子ども同士で育ち合う姿」も保障してあげたいと考えています。